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私はとても寒がりで、当初は高気密高断熱住宅など、高性能住宅を考えていました。しかし、将来の家族構成など環境の変化に対応が難しいと思い、考え直しました。
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コストと設備に任せる部分を、建築材料と労力と暮らし方の工夫で補おうと考えました。「家造りは夏をもって旨とすべし。」という先人の言葉を尊重し、なるべく作り込みすぎない方法で、調湿、通風、換気、断熱を考えました。
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そうかといって昔の通りの家造りでは法的な規制や、昨今の恵まれた近代的な生活、職人やコストの問題があります。そこで3〜4年前から様々な施主様と話し合いながら取り組んでいた、広島の風土に合った現実的なコストでできる方法ですすめてみることにしました。
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外観イメージとしては、当初は仕事柄、少し変わったデザインをしようかとも思いました。しかし、自己主張のみでその団地の開発業者のイメージや街並みを著しく損なわせるのも本意ではなく、落ち着いたなかにも多少でも景観に寄与できるようなデザインになればと考えました。
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「歳をとるのが楽しみな家」というのは2つの思いがあります。1つには、将来のいろんな意味での環境の変化に家主体ではなく、人間主体で住環境を変える(リフォーム)ことのできる楽しさを意味しています。あまりにも締め付けの多い工法だとリフォームの際、自由度が低くなります。昔の機械や車は素人がいじれましたが、進化しすぎたそれらはそういったことは困難になります。
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2つめは、完成時が最高ではなく、家そのものが歴史を刻んでいくときに味わいや深みが増していくような住まい造りをするという思いです。
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DATE
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所在地・邸名 |
総工事費 |
施工面積 |
築年数 |
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西区古田台 自邸 |
約4800万円 |
約257.82m2 |
新築 |
設計のポイント
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担当者からのコメント
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母親1人、子供3人に夫婦という家族構成やこれからの長い人生を考えたとき、心休まる気楽な住処が実現できるように思い描き、計画しました。
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無垢材や火山灰を多用したのは、数字上の温度、湿度より体感温度が向上するのではないかという期待からです。同じ温度、湿度の時、廻りを鉄やコンクリート、ビニールで囲まれた部屋より、そういった素材のほうが快適に感じられそうに思われるからです。
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