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古い家なので建て替えが良いかリフォームが良いかというところからの相談を受けました。現況を調査した結果、立地条件等の関係からリフォームで進めることになりました。築40年の木造住宅で、かなり古く、傷んでいました。
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一部増築はありますが、大きく既存のイメージが変わらないよう改修しました。
母屋鼻は数奇屋としてはそのまま残したかったのですが、傷みがひどかったので補修の上保護モルタルで塗りこみました。
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来客者に最初の印象を与える玄関には木の香りと木目が美しい桧を使用しました。
玄関スペースに適度なゆとりをもたらすことによって、家に帰ったときにほっとするような気持ちの良い空間に仕上げました。
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勝手口までの通路に沿って外部からの視線を遮るために竹で作った柵を取り付けました。
通路(after写真右)に用いた石は、趣があった既存の石を再利用しています。
勝手口とはいえ、おしゃれでプライベートにも配慮したつくりになりました。 |
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居間は洋風に仕上げましたが、広い空間を引き締める効果と和風の外観とも調和するように鴨居を造りました。
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玄関には奥行きを出し、手前のアプローチ部分には高級感を出すために御影石を使用しました。
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浴室の床は段差をなくしバリアフリーにしました。
洗面化粧台の横には充分に収納できる家具も造りました。トイレの手洗いは、遊び心を取り入れたデザインにしました。
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図面
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DATE
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所在地・邸名 |
総工事費 |
施工面積 |
築年数 |
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廿日市市地御前 Y様邸 |
約2400万円 |
約121.2m2 |
38年 |
設計のポイント
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担当者からのコメント
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よくよく調べてみると、雨戸の鏡板にスレートの波板が使われていたり、屋根の一文字葺きの通常は銅板で葺かれるところをカラー鉄板の錣葺きにされていたり、新築当時の大工の小粋さが伝わってくるようでした。私も、この家はただ単に新しくすればよいというものではなく当時の大工の遊び心を伝承したいと考えました。
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イメージの伝わりにくいところや、提案のポイントになる部分をイメージパースで確認してもらいました。
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