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30代の若い夫婦の祖父母が暮らしていた、築80年以上の古民家の再生です。
大規模な改装計画で建て替えも可能な予算でしたが、祖父母の思いを大切にしたいと、再生が大前提でした。 |
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本来ある出入り口とは違う処からの来客が多く、当初はこの部分を撤去したいと要望されていました。 |
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解体すると廃材も多量に発生することもあり、折角あるものなので、残したまま床を抜き、アプローチ、濡れ縁、庭などと多目的に使う空間を提案しました。 |
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本来の正面ではなく、トイレや風呂などがある、裏口という雰囲気でした。
外装を塗り替えるだけでなく、下地窓風の丸窓や格子などを造作し、来客を誘う佇まいになりました。 |
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既存の流し台を外部に設置し、ご主人が釣ってきた魚の下処理に活用されています。 |
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この家も古民家の間取りでありがちな、家族の暮らすところが暗く、日当たりの良い場所が使用されていませんでした。
床の間のある部屋は生かしながら、日常も活用できるように計画しています。 |
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メタリックでシャープな印象のアイランドキッチンに差鴨居や漆喰の懐かしさが調和しています。 |
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ポーチのタイルは既存のままです。改装する前は古びて見えるだけのタイルでしたが周りを新しくすると、その味わいが浮き上がってきました。
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建物を調査すると、礎石の劣化、土台や柱の腐食、傾きなどが各所にありました。
礎石の差し替え・金輪継ぎ・ジャッキアップなどをしています。
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継ぎ手は金物によるものではなく、大工の技術が発揮される木組みでしています。 |
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建具も既存のものを生かし、補修しています。 |
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図面 |
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DATE |
工期 |
施工面積 |
総工事費 |
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3ヶ月 |
138.2m2 |
1,700万円 |
担当者からのコメント |
若いご夫婦だったので、設計当初念の為、建て替えの可能性について言及しましたがあくまでも再生を前提としていますと固い決意をされていました。完成引き渡しの時に、ご主人から「正直、これほど良くなるとは思っていませんでした。」と言われたことが、喜びの言葉としていただき、とても嬉しかったです。 |
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